強く勇ましくかっこいいイメージの戦国武将。
数々の危険な戦をくぐり抜け、天下を取ろうと奮闘していた彼らだが、調べてみるとイメージとは程遠い「おもしろ都市伝説」がわんさか見つかったので、紹介していこうと思う。
織田信長の都市伝説
実はヤンキーだった信長
今で言う「不良」や「ヤンキー」という言葉、実は昔も同じ意味を指す言葉が存在しており「うつけ」と呼んでいたようだ。
ヤンキーだった信長は、人と違うことをして注目されることに快感を感じるような人物だった。
現代では成人式で暴れて注目されたがる若者もいるが、今も昔もそういったタイプの人間は一定数いたようである。
信長も、水筒のようにして使う瓢箪(ひょうたん)を必要以上に何個も持ち歩いていたり、奇抜で派手な格好をしてヤンキー仲間を従えて、肩で風を切りながら大手を振って街を歩いていたという。
お坊ちゃまだった信長は「身分の高い家の子供が何をやっているやら」と街の人から白い目で見られていたわけである。
勉強をするため寺に通えば、授業態度も悪く話を聞かない、食事の時間には友達の分のご飯も奪い取って食べる始末。
父親の葬儀の際には、喪主でありながら遅刻し、喪服ではなくいつもの奇抜で派手な服装で登場した。
そして葬儀を取り仕切ることもなく、父親の位牌に焼香を投げつけ立ち去ったのだ。
普通の人から見たら「頭のおかしいヤバいやつ」でしかないが、そのヤンキーっぷりを認めていた人物もいた。
その人物の名は斎藤道三と言い、信長は道三の愛娘・濃姫と15歳の時にめでたく結婚した。
道三は一見、失礼にしか見えない信長の態度に「ただならぬオーラ」を感じて、濃姫との結婚も快く認めたのだった。
信長がヤンキーを気取っていたのは、若気の至りだったかもしれないが「わざと馬鹿なフリをして近隣の武将達を油断させていたのではないか」という説もある。
我こそ神
信長は神や仏といった存在を信じず、宗教勢力に対して、恐れることなく武力で制裁を加えていた。
そしてある時、信長は一向門徒と呼ばれる、一向宗の信者達と敵対することとなった。
信長の部下たちは「神を信じる者と戦をしては天罰があたるのでは」と宗教勢力と戦をすることにビビっていた。
そんな部下たちの情けない姿を見た信長は「神なんて存在せぬ!見ておれ!」と言いながら、たった1人で一向門徒に立ち向かったのだ。
相手は信長目がけて矢を雨のように降らせてきたが、不思議なことに信長には矢が1本も刺さらなかった。
これを見た信長の部下たちは活気を取り戻し、見事に戦に勝利したのだ。
まさに自らが「神」だと言わんばかりの行動。
アッパレ信長様である。
徳川家康の都市伝説

徳川家康は天ぷらを食べて亡くなった?
徳川家康の死因、なんと鯛の天ぷらを食べたことが原因だと言われている。
家康は「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」という詩で表現されているように、慎重で用心深い人物だったことで有名である。
このような性格にも関わらず、なぜ鯛の天ぷらごときに命を奪われてしまったのだろうか?
家康が用心深い性格だったのは事実だが、その一方で好奇心旺盛な人物でもあった。
その当時はまだ珍しかった砂時計や南蛮時計を愛用したりと、新しいもの好きだったのだ。
ある日、狩りに出かけた場所で初めて鯛の天ぷらを食べた家康は、その美味しさに感動し、帰宅してからその天ぷらを家来に再現させて食べた。
しかし天ぷらを食べてから原因不明の腹痛を起こし、それが悪化して75歳で亡くなったのだ。
油は当時大変貴重な食材だったため、家康といえども食べる機会がなく、隠居しており高齢だった為、消化不良を起こして、それが死に繋がったと言われている。
猛毒を薬と信じて飲み続けた家康
家康が鯛の天ぷらを食べて体調を崩したのは事実のようだが、それが直接の死因ではないという都市伝説もある。
歴史に詳しい人物の間では、直接の死因はガンだったと言われており、腹痛が始まってから三か月程経過してから命を落としているのだ。
もし天ぷらによる食あたりが原因だったとすると、三ヶ月という期間は長すぎる。
家康には専属の医者がいたが、医者の言う事を聞かず、どうやら自己流の治療をしていたという。
健康オタクだった家康は、自身で薬も調合していたこともあり、医者の話を聞かず、自分の判断を優先させてしまったようだ。
そして家康が体調不良を治すために使ったと言われている薬は、猛毒を持った植物として有名なトリカブトの根が主成分だったという。
毒と薬は紙一重という言葉があるように、適量を服用すればよく効く薬になると考えて、自分で調合した薬を飲み続けたのだ。
猛毒を体に良いと思い込んで、摂取し続けた家康。
医者が触診したときに腹部にしこりがあったという話や、秀忠や光圀などもガンで亡くなっているという説もあることから、ガン家系に生まれた家康も、実はガンで亡くなってしまったのかもしれない。