歴史上の偉人たちは、その地位もあってか、海外の文化や、珍しく貴重な物を手に入れられる機会が多かった。
そのためか「日本で初めて〇〇をした」人物が多いのだという。
今回はそんな「日本で初めて〇〇をした歴史上の偉人」についてご紹介しようと思う。
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初めてパンを食べて、ワインを飲んだのは織田信長だった
目新しい物が好きだったことで知られている織田信長は、日本人の中で初めてワインを飲んだ人物だと言われている。
ちなみに、ワインの贈り主は、キリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエル。
飲んだワインの種類は赤ワインで、ポルトガル語でヴィニョ・ティントと呼ばれていたことから、その響きを使って「珍陀酒(ちんたしゅ)」と呼ばれていた。
また、日本人の中で初めてパンを食べたとも言われている。
食べたのは「ビスコート」と呼ばれる硬いビスケットのようなパンだったそうだ。
海外の食材を食べるだけなのに、雰囲気を味わいたかったのか、わざわざ南蛮の服に着替えて食べていたそう。
女性の下着を初めて手に入れたのは豊臣秀吉だった
オシャレなデザインのレースなどが特徴的な西洋の女性下着を初めて手に入れたのは、豊臣秀吉である。
ポルトガル人からの献上品の中に入っていたようだが、当時の日本女性達には全く受け入れられなかった。
そのため、文化は伝わってきても、それから長きにわたって着用されることはなかった。
現在のようにブラジャーやショーツが庶民に広まったのは、昭和に入ってからである。
初めてメガネをかけたのは徳川家康だった
ワインと同じで、メガネを日本に伝えたのはフランシスコ・ザビエルだという。
徳川家康が愛用していたメガネは、現在使われているツルを耳にかけるタイプとは違う鼻眼鏡で、重要文化財として静岡県にある久能山東照宮に納められている。
初めて餃子を食べたのは水戸光圀だった
餃子と言えば、ビールのお供にかかせない中華料理の代表格だが、初めて餃子を食べた日本人は、水戸黄門こと、徳川光圀公だと言われている。
当時は「福包(ふくつつみ)」と呼ばれており、鴨肉、クコの実、松の実などを餡として用いていたという。
ちなみに、ラーメンを初めて食べた日本人も光圀公という噂もあるが、室町時代の僧侶が残した日記に「小麦粉とかん水で練った麺を来客へと振る舞った」との記述が見つかり、現在ではこちらが「日本初のラーメン」であるとの説が有力となっている。
初めてビールを飲んだのは徳川吉宗
「暴れん坊将軍」こと徳川吉宗は、日本人で初めてビールを飲んだ人物だと言われている。
吉宗が将軍だった享保9年、オランダからの献上品にビールがあったとされている。
もしかしたら、ビールを飲みすぎて、「暴れん坊将軍」 になってしまったのかもしれない。
初めて新婚旅行に行ったのは坂本龍馬だった
坂本龍馬と言えば、日本史が好きな人々から絶大な人気を誇る偉人である。
慶応2年に起きた寺田屋事件で怪我を負った龍馬が、当時鹿児島で有名な温泉街だった霧島塩浸温泉に妻のお龍(おりょう)を連れて旅行へ行ったのが新婚旅行の始まりだそう。
どちらかと言えば、新婚旅行というよりも、療養の旅と言った方が良いのかもしれない。
「龍馬公園」には資料館があり、龍馬がその時お龍と行った新婚旅行について、姉の乙女さんに宛てて書いた手紙のレプリカが展示されている。
これ以外にも、坂本龍馬は日本人で初めて株式会社を作った人物としても知られている。
初めてランドセルを背負ったのは大正天皇だった
通学に使用するカバンは、国によって様々だが、箱型のものを背負うタイプのランドセルは、日本独自の文化である。
ランドセルの起源は明治20年に、当時の内閣総理大臣の伊藤博文が、大正天皇の学習院の入学祝いに献上したのが始まりだと言われている。
それから3年後には、ランドセルの素材が黒革と定められ、明治30年頃になると、更に細かな形状、サイズが統一されるようになった。
それから130年以上経った現在も、ランドセルの基本的なスタイルは変わっていない。
初めてペンネームを使用したのは紫式部だった
その昔、女性が自分の名前を他人に知られることは裸を見られると同じくらい恥ずかしいことだとされていた。
そのため、女性の本名を知っているのは、両親や夫くらいで「〇〇さんの娘」や「〇〇さんの息子」と呼ぶようにしていた。
紫式部という名前はペンネームであり、本名は未だ不明で、作家活動をするために「紫式部」というペンネームを使用していたようだ。
初めて肉じゃがを食べた人は東郷平八郎だった
ヨーロッパに行った際、カレーを食べた東郷平八郎は、日本に帰ってきてから、料理人にカレーを作らせ、出来上がったのが「肉じゃが」だったそう。
平八郎は「ジャガイモ、玉ねぎ、人参を肉と共に煮た美味いものを作ってくれ」と言ったそうで、ルーを入れずに和風に味付けた結果、奇跡的に肉じゃがが誕生したのだ。