未解決事件

【都市伝説】引っ越し!引っ越し!騒音おばさんの真実!



みなさんは、2002年から2005年にわたる約2年間もの間、隣人の夫婦に対して嫌がらせをしたとして一人の中年女性が逮捕された事件(奈良騒音傷害事件)を覚えているだろうか?

隣人夫婦に向けて大音量で音楽を流したり、布団叩きで布団をバンバン叩いて「引っ越し!引っ越し!さっさと引っ越し!シバくぞ!」と叫ぶ姿が連日テレビで報道されていた。

一見すると嫌がらせを受けていた夫婦が被害者だが、実は加害者である通称“騒音おばさん”が“被害者”であるという説が存在するのだ。

今回は、この都市伝説について紹介していこうと思う。

 

奈良騒音傷害事件とは

 

奈良騒音傷害事件とは、奈良県生駒郡平群町に住む夫婦に対し、隣人の中年女性が約2年半にわたって、騒音を出すなどして嫌がらせを行い、隣人夫婦を通院させるなどした事件のことである。

「騒音を出している中年女性」から「騒音おばさん」と呼ばれるようになり、事件が解決した今でも、騒音おばさんが布団を叩きながら叫ぶ姿が音楽に合わせて動く動画などが、ネット民の間で使用されることもある。

 

【騒音おばさんによる嫌がらせの数々】

・ベランダに干した布団を布団叩きで思い切り叩きながら「引っ越し!引っ越し!さっさと引っ越し!シバくぞ!」などと暴言を吐いて騒音を出す

・24時間365日を通してラジカセを大音量で鳴らし続ける

・隣人夫婦宅の玄関の門を蹴り飛ばす

・騒音おばさんが運転する自動車を隣人夫婦宅前に停車させ、クラクションを大音量で鳴らす

・隣人夫婦宅のインターフォンを破壊する

 

 

騒音おばさんと隣人夫婦のその後

 

被害者の隣人夫婦は、騒音おばさんが逮捕されてしばらくしてから引っ越しをし、騒音おばさん自体も近隣住民から「迷惑行為を行わないならば、もう一度住んでも良い。」と言われたこともあって、元々いた地域で静かに暮らしているのだそう。

 

しかし、事件が解決してすぐ、今度はこの事件に関係の無い近所の人々が、被害者の隣人夫婦に対して嫌がらせを始めたのだという。

実は、騒音おばさんは近所の方々にとても友好的で、自身が隣人夫婦とのトラブルを起こして騒音を出している事に対して、謝罪をしながら近所を回るような人だった。

 

マスコミが近所の人々にインタビューをする場面でも、みな口を揃えて「あんなことをするような人じゃなかった。普通の人だった。」と答えており、騒音おばさんが“頭のおかしい人”ではなく、気さくな良い人だったことが伺える。

ではなぜ、このような事件が起こったのだろうか。



騒音おばさんは加害者ではなく、被害者だった!?

当時、事件を報道していたマスコミは“騒音おばさんが一方的に隣人夫婦に対して度を過ぎた嫌がらせをしている”と代替的に報道していた。

連日テレビでその姿を見ていた筆者も、騒音おばさんによる悪質な嫌がらせだと思っていた。

 

しかし「騒音おばさんが嫌がらせを始めたのは、隣人夫婦から嫌がらせを受けたため」という説も囁かれているのをご存知だろうか?

 

騒音おばさん(河原美代子さん)は、両親が決めた相手と若くしてお見合い結婚をさせられた。

実は、お見合い相手の男性は障がいを持っていたのだが、河原さんには知らされていなかった。

そして二人の間には男の子一人、女の子二人の計三人の可愛い子供が産まれたが、夫の遺伝性の障がいが影響し、三人とも障害を抱えていたのだ。

事件当時、二人のお子さんは既に亡くなっており、夫も入院をしていた。

そして一人残った障害を抱えた子を介護しながら生活していたのだ。

 

そんなある日、隣の家に夫婦が引っ越してきた。

最初は仲の良かった河原さんと隣人夫婦。

しかし、創〇学会を熱心に信仰していた隣人夫婦が、創〇学会への入信を断られたことをキッカケにして、隣人夫婦から河原さんに対する嫌がらせが始まったのだという。

宗教というのは“弱っている人、不幸な人”に対して「入信すれば必ず救われるから。」という謳い文句で入信させるのが目的であり、河原さんの辛い過去を知った隣人夫婦が信者を増やそうと入信を勧めたのだと思われる。

 

隣人夫婦は河原さんに対して以下のような嫌がらせを行ったという。

・学会員(創〇学会に入信している信者のこと)を大勢集めて、河原さん宅へ押しかけ、入信しないことに対して抗議を行う

・凄まじい明るさのライトを用意し、河原さん宅に光が入るように設置する

・河原さん宅の前で被害者夫婦の車を洗車する、等。

 

入院している夫の元へ通いながら、自宅では障がいを抱える我が子を介護していた河原さん。

そんな中、隣人夫婦から自宅へライトの光が差し込むように嫌がらせを受け始めた。

しかもその光は、障がいを持つ我が子の部屋に入るように設置され、「我が子は障がいを持っていて強い光を嫌がるから、ライトを撤去してほしい。」とお願いするも、隣人夫婦に断られてしまう。

 

次第にエスカレートする隣人夫婦からの嫌がらせに反撃を開始した河原さんだったが、それがいつしか彼女を「騒音おばさん」へと変貌させてしまったのだ。

 

 

まとめ

 

いかがだっただろうか?

河原さんが隣人夫婦から嫌がらせを受けていたことを知っていた近隣住民達は、河原さんが逮捕された後、隣人夫婦に対して仕返しをするように嫌がらせを始めたというわけである。

当時のマスコミも「河原さんが一方的に隣人夫婦に対して嫌がらせを行っている」という報道をしており、この説が本当ならばマスコミが印象操作を行っていた可能性もある。

創〇学会は公明党と支持団体と政党の関係にあることから、どこからか圧力がかかったことで、事件の真相が闇の中に葬られてしまったのかもしれない。