都市伝説【日本の歴史】

【都市伝説】芥川龍之介の死因は?ドッペルゲンガーが関係していた!




学校の教科書にも採用されている「羅生門」など、数々の作品を生み出した文豪・芥川龍之介。

35歳という若さでこの世を去った彼の死因は「自殺」だと言われている。

今回は芥川龍之介の死因について噂されている都市伝説を紹介していこうと思う。

 

芥川龍之介とは

1892年3月1日、東京都に生まれた芥川龍之介は幼いころから頭が良く、高校へ入学の際は頭の良さから試験を受けず、特別に入学した。

その後、大学に進学して仲間たちと文芸雑誌の「新思潮」を作り、「羅生門」などの代表作を生み出して、夏目漱石の元へ弟子入りも果たす。

「芋粥」という作品で本格的に作家デビューしたのち、妻である塚本文と結婚し、「蜘蛛の糸」を発表した。

新聞社の視察員として中国に渡り帰国するが、体調不良(精神疾患)が続いたのち、致死量の睡眠薬を飲んで自殺をはかり、35歳という若さでこの世を去った。

 

芥川龍之介の死因

睡眠薬を飲んで自殺をはかった芥川だが、彼が自殺をする原因となったのが超常現象の一つである「ドッペルゲンガー」だという。

とある座談会に出席した芥川は「私はドッペルゲンガーに遭遇した事がある。初めて見たのは帝劇、次に見たのは銀座であった。錯覚や、ただの似ている人だと思えばそれまでだが、そうとは言い切れない事もあるのだ。」と語っている。

帝劇でドッペルゲンガーを見た芥川が精神に異常をきたし、何度か遭遇しているうちに精神状態が更に悪化して、自殺をはかったという説があるのだ。

 

ドッペルゲンガーとは

ドッペルゲンガーとは、自分とまったく同じ姿をした人物に遭遇する、同じように第三者がそのような人物に遭遇することをいう。

良く似た人物であり自分自身ではないのだが、自分以外の第三者が遭遇した場合、本人と間違えてしまうという事態も起こる。

「自分のドッペルゲンガーと遭遇すると必ず命を落としてしまう」という説もあり、「自己像幻視」という医学的名称もついている。

脳に何らかの異常をきたしていると自己像幻視に陥る場合があり、脳の頭頂葉と前頭葉の間に腫瘍がある患者に多いという。

また気圧の変化などで起こる片頭痛などで、脳内の血液の流れが変動することによって、一部の脳機能が低下し、起こる場合もある。



ドッペルゲンガーを目撃すると死に至る理由

都市伝説としても語られている「自分のドッペルゲンガーと遭遇すると必ず命を落としてしまう」という説が生まれた理由については以下のような見解がある。

死に至る理由については二つあり、まず一つ目については本来存在しない、もう一人の自分に遭遇した衝撃が心臓麻痺を引き起こし、死に至らしめるというもの。

「ドッペルゲンガーに遭遇すると必ず死ぬ」という都市伝説自体かなり有名なため、事前にその情報を知っている人であれば、実際に遭遇した場合、尚更衝撃が大きいということになる。

そして二つ目が先ほど触れた通り、自己像幻視に陥る程、脳に何らかの異常がある為、その異常が原因で死に至るというものである。

 

ドッペルゲンガーと芥川龍之介

芥川は閃輝暗点(眩しいものを見た時のように、視界に残像やギザギザした光る物体が見える現象)という病を患っていたと言われており、この閃輝暗点は片頭痛が起こる前兆なのだという。

先ほども触れた通り、片頭痛が起こり、脳機能が一時的に低下した場合にも、自己像幻視に陥ることから「ドッペルゲンガーを見た」という話が生まれたのではないかと考えられる。

そして、脳に異常があって自己像幻視を引き起こしたのではなく、定期的に起こる片頭痛による自己像幻視で、ドッペルゲンガーを二度目撃したのではないかと思われる。

自殺をはかる前にドッペルゲンガーを見た芥川は、いよいよ精神に異常をきたして耐えられなくなり、致死量の睡眠薬を飲んで自殺をはかったのだと考えられるのだ。

また、芥川が自殺した事で完結しなかった「歯車」という作品では、主人公が「この世界にはもう一人の自分が存在し、自分を殺しにやってくる」という強迫概念に苛まれる、という話がテーマになっている。

一説によるとこの作品の主人公は芥川自身であり、体験を元にして執筆されたものだという。

 

意外と多いドッペルゲンガーに遭遇した歴史的人物

アメリカの大統領だったリンカーンも、ドッペルゲンガーに遭遇し、片頭痛を患っていたという。

また、自身が数多く超常現象・心霊現象を目撃、体験しているエミリー・サジェという人物は、自分のドッペルゲンガーを同時刻に40人以上の人が目撃している。

他にも、エカテリーナ2世、エリザベス1世、ゲーテなども遭遇しており、歴史的に名を残す人物はドッペルゲンガーに遭遇している確率が高いのかもしれない。

 

まとめ

ドッペルゲンガーに何度か遭遇していた芥川は、死期を悟って自身の経験を元に「歯車」という作品を生み出したのだろうか。

歴史的偉人は謎の死を遂げる事が多いが、その中の一部の人達の死にはこのような超常現象が関係しているのかもしれない。