1963年11月22日、現地時間12時30分。
第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディがテキサス州ダラス市内をパレード中に銃撃され、死亡した。
テレビで何度も、当時のパレード映像や事件の検証をしている番組が放送されているので、記憶に残っている人も多いのではないだろうか。
私も、もちろんその一人である。
今回は、世界中に衝撃を与えた歴史的事件、ケネディ大統領暗殺事件に迫っていこうと思う。
ケネディ大統領暗殺事件の時系列
まず、事件の全貌を時系列で分かりやすく説明していこうと思う。
【1963年11月22日 事件当日】
11時40分 | ケネディ大統領夫妻がダラスのラブ・フィールド空港に到着する |
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11時50分 | 市内へパレードを開始する |
12時30分 | ディーリー・プラザ内で3発の銃弾が撃ち込まれケネディ大統領が暗殺される |
13時15分 | ティピット巡査がオズワルドとされる人物に撃たれて死去 |
13時33分 | パークランド病院の一室でキルダフ副報道官が大統領死去の公式発表を行う |
13時50分 | 警官がテキサス劇場内のオズワルドを逮捕 |
18時30分 | オズワルドがティピット巡査殺害の罪で告発される |
23時36分 | オズワルドがケネディ大統領暗殺の罪で告発される |
【11月24日】
11時21分 | オズワルドがジャック・ルビーに撃たれる |
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13時07分 | オズワルドの死亡が発表される |
主な流れを説明すると、ケネディ大統領殺害→ティピット巡査殺害→オズワルド逮捕→ジャック・ルビーによりオズワルド殺害となっている。
翌年に出されたウォーレン委員会の公式調査報告では事件をオズワルドの単独犯行として大統領は後方から撃たれたと結論づけた。
白昼堂々と起こった現大統領の殺害事件、その事件を起こしたとされる容疑者は殺害を否定していた、そして2日後に容疑者は殺害された。多くの謎が残る事件である。
ケネディ大統領暗殺事件の不可解な点
防弾カバーの使用拒否
以前、ケネディ大統領は、防弾カバーを付けてのパレードをしていたが、今回は防弾カバーを付けていなかった。
反ケネディ派による襲撃が懸念されたにもかかわらず、翌年に再選に向けた選挙のため、国民に対して「毅然としたイメージ」と「親しみやすいイメージ」をアピールしたいケネディ大統領とその側近は、シークレットサービスとダラス市警察本部による防弾カバー使用の主張を退けたのだ。
オズワルドを射殺した理由
ジャック・ルビーがオズワルドを射殺した理由は「悲しみに暮れるケネディ大統領の妻・ジャクリーンが法廷に立つ事を防ぐ為」「ケネディ大統領が暗殺され悲しんでいるジャクリーン夫人とその子供のため」という不可解な理由であった。
しかし、ウォーレン委員会もマスコミさえも、その不可解さを取り上げることはなかった。
沿道者の負傷
暗殺を目撃したジェームズ・ターグは、ケネディ大統領が銃撃された位置から前方約80メートルの地点に立っていたが、発射弾の破片によると思われる傷を右の頬に受けた。ただし、これは発射された弾の破片ではなく、弾が近くの橋の支柱に当り、その支柱のコンクリートの破片が飛んできたものであった。
彼はすぐに地元警察に報告したが、その後は警察からの尋問はなく、翌年のウォーレン委員会でもほとんど無視されている。
治療にあたった医師の矛盾
治療に当たったペリー医師は、直後の記者会見で「大統領は前方から撃たれたようだ」と語り、後に「銃弾がどこからきたか判断に必要な傷を調べていない」として発言を取り消している。
写真に写ったウインクの意味
写真はケネディー大統領が暗殺された直後に大統領専用機でジョンソン副大統領が大統領になる姿を写したものである。
写真をよく見ると左端の人物が左目だけ閉じており、ジョンソン副大統領へウィンクをしているように見える。
この人物はジョンソンの顧問弁護士を34年間つとめたエドワード・クラークである。
このウインクの意味はいったい何なのか…
ジョンソン副大統領が大統領になって、喜び・応援でのウインクなのか、
はたまた、ケネディ大統領暗殺が成功しジョンソン大統領が誕生したことでのウインクなのか、ただ、一番可愛さのないウインクということは間違いないだろう。
まとめ
アメリカの大統領が暗殺された、歴史的事件。その事件には、未だ不可解な謎の多くが残されている。
現在、ケネディ大統領暗殺に関する極秘資料は90%以上公表されているという。
しかし、それは、まだ公表されていない部分があるということだ。
1992年に議会で25年以内に全て公開すると決まったはずなのに、なぜか公表の直前になって、複数の情報機関が一部情報の非公開を求めたのだ。
本当に大事な部分は公表せず、誰かが意図的にこの事件を闇に葬ろうとしていると思っているのは私だけだろうか。