王将社長殺害事件は、2013年(H25年)12月19日に王将フードサービスにて、当時の社長であった大東隆行氏が何者かの手によって射殺された事件である。
未解決事件としても有名で、未だに犯人は捕まっていない。
王将社長殺害事件の詳細
2013年12月19日の早朝。
京都市山科区にある王将本社前の駐車場で、心肺停止の大東社長が発見される。
第一発見者の通報により病院に搬送されるも、死亡が確認された。
同日午前5時半頃に大東社長は自宅からマイカーで会社へと出勤している。
そして午前5時45分頃、車から降りたところを、何者かによって射殺されたとみられている。
至近距離から4発の銃弾を急所に向かって撃ち込まれていた。
市内の小学校では、集団下校が実施され「怪しい人物に注意するように。」と書かれた用紙が配布され、12月22日には通夜が行われた。
捜査で見つかった事件の証拠
未解決事件と言えども、全く手がかりがないわけではなく、犯人に繋がるいくつかの証拠は見つかっている。
【監視カメラの映像】
同年6月、監視カメラの解析が進み、犯人が逃走にバイクを使った可能性が浮上。
【警察に寄せられた情報】
警察の捜査本部へ寄せられた事件に関する情報は300件以上。
【事件現場に落ちていたタバコ】
事件現場には、タバコの吸殻が捨てられており、DNA鑑定を実施。
これだけ証拠があれば犯人に結びつきそうなものだが、残念ながら事件は未だに解決していない。
事件解決に繋がらない理由
警察本部への情報提供が300件以上もあり、犯人はじきに捕まるかと思われていたが、未だに犯人は逮捕されていない。
事件解決に繋がる決定的な証拠が無い為だと言われている。
やはり、犯人は念入りに計画を練って犯行に及んだのだろうか?
【事件当日の天気】
事件当日は雨が降っていた。
12月は朝日が登るのが遅い為、早朝だとかなり薄暗く、そっと近付けば社長に存在を気付かれることもない。
それはつまり、犯行を誰かに目撃されることも少ないということである。
そして雨により、証拠も流れてしまっている。
【犯人は社長の日課を知っていた】
社長は毎朝、早朝に玄関先の掃除を自主的に行うことを日課にしていた。
車から降りた社長は、玄関に向かい掃除をしようとしていた所を射殺されたのかもしれない。
早朝に社長が玄関掃除をしていることを知っているということは、内部の人間が犯人なのだろうか…?
上記の2つだけ見れば、計画的に犯行に及んだ可能性が高いように思えるが、先程にも述べたように犯人は“タバコの吸殻”を事件現場に残しているのだ。
ここまで計画的に犯行に及ぶ人間が、ついうっかりで事件現場に自分のDNAが付着したタバコの吸殻を残していくだろうか?
果たしてこれは何かの罠なのだろうか。
事件の犯人は誰なのか?
結論から言うと、事件の犯人は未だに捕まっていない。
しかし、警察の捜査線上に浮かんでいる人物は2名いる。
【九州の暴力団の男】
まず 1人目は、九州の暴力団「工藤会組」の男“X”である。
事件現場に落ちていたタバコからは、XのDNAが検出されている。
そして、Xと社長の間には金銭的トラブルがあり、社長はXに対し、260億円ものお金を渡す約束になっていたという。
だが実際は90億円は回収できたものの、残りの170億円が回収できておらず、それが理由となって、社長はXに殺害されたのではないか言われている。
しかし、決定的な証拠は見つかっておらず、未だ犯人とは断定できていないのだ。
【中国マフィア】
そして2人目は、個人ではなく組織である中国マフィア。
中国マフィアに依頼された殺し屋が、社長を殺害したのではないかという疑惑があるのだ。
王将は中国にも出店しており、その際、現地のマフィアと揉め事を起こしている。
それが発端となり、社長は中国マフィアが仕向けた殺し屋によって殺害されたのではないかと言われているのだ。
この事に関しては、実は警察もメディアも知っているが「犯人は中国マフィアであり、殺し屋によって殺害された。」と公表してしまうと、大規模な抗争が起き、大変危険な為、事件は闇に葬られているという噂もある。
まとめ
いかがだっただろうか?
個人的には、Xが残したとされるタバコの吸殻がどうしても引っかかる。
素人でも事件現場にDNAが付着したタバコの吸殻を残すというヘマは起こさないはずである。
そんなことをしたら「私が犯人です。」と自供しているのと同じこと。
もしかしたら「社長が毎朝、玄関掃除をしている」という内部事情を知る別の犯人が、Xの犯行に見せかける為に、わざと吸殻を現場に残していったのかもしれない…。
世の中に存在する多数の未解決事件。
果たしてそれは本当に捜査が進まずに“未解決”となった事件なのだろうか。
世の中の秩序を乱さないために、何者かの手によって闇に葬られている事件がまだまだ沢山あるのかもしれない。