アトランティスという名前を聞いたことがあるだろうか?
アトランティスとは伝説上の広大な島、および、そこに繁栄したとされる帝国の名前である。
古代ギリシャの哲学者プラトンが著書の中で記述したのを始まりとしてこれらが本当に存在したのか?と議論されることが多い。
今回はそんな都市伝説アトランティスについて迫っていこうと思う。
プラトンの著書
古代ギリシャの哲学者プラトンは、著書の中でアトランティスは島でありながらも大陸のような大きさであったと述べている。
その島は現代人をはるかに凌ぐ文明をもっていて、「オリハルコン」と呼ばれる超金属を自在に操り飛行機や潜水艦などを建造したり、テレパシーを使って会話ができたりと、その高度な超技術は揺るぎないものだったと言われている。
しかし、約1万2000年以上前にそのような高度な文明を持っていながらも、神であるゼウスの怒りに触れたために大地震と津波を起こされ海に沈められてしまったのだ。
有名な哲学者プラトンの文章であるということ、島の中や街の様子などがかなり具体的に描かれていることなどから、から多くの人々の興味をひき、他の知識人たちの著書にもたびたび登場するようになった。
その後も、多くの研究者たちによって研究が重ねられ、小説や映画などの創作物の題材にもなっている。
最終的にアトランティスは沈んでしまっているので、悪しき国の例えとして引用しただけで、プラトンの創作である可能性もありそうだが、それでも、アトランティスの存在を信じる人々は世界中に数多くいる。
ミノア文明=アトランティス文明?
エーゲ海のキクラデス諸島南部に位置するギリシャ領の島に、サントリーニ島(別名ティラ島)がある。
紀元前1500-2000年頃、この島が火山によって爆発しその影響で、その南方にあったクレタ島が沈没したのではないかと言われている。
このクレタ島にはかつてミノア文明が繁栄していたことがわかっていて、このミノア文明こそがアトランティス文明なのではないかと言われていた時期があった。
ただ、これはアトランティスが滅亡したと言われている時期(1万年以上前)とサントリーニ島の爆発時期(1500年くらい前)に大きな差があるので有力ではないが一部では支持されている説のようである。
アトランティスの痕跡
アトランティスの痕跡と言われているのが、バハマのビミニ島沖にある「ビミニ・ロード」。
水深約5メートルの海域で、1968年にダイバーにより人工的に作られたとしか思えない謎の石組みが発見された。
アメリカ、マイアミの科学博物館の地理学者&考古学者である、マンソン・バレンタイン博士が調査したところ、その石畳状の岩のならびは長さ600メートルにおよび、まるで道路のように見えることから「ビミニ・ロード」と名付けられた。
さらにこの水中の岩は大小の切石が敷き詰められ、直線になっているだけではなく、先端が「J」の文字になっていることも明らかになった。
この岩を調査したところ、なんと約1万5000年前には地表に露出していたことがわかったのだ。しかし、多くの学者からは「単に岩がひび割れたにすぎない」という異論が出た。
この異論に対してアメリカの考古学者、デビッド・ジク博士は1975年と1977年に確認調査を行い、ビミニ・ロードは明らかに人工物であり、宗教施設や天体観察用の遺跡だと結論づけた。
ビミニ・ロードがアトランティスの痕跡かどうかは明らかになっていないというのが現状のようである。
Google Earthでアトランティスが見つかる!?
2009年にGoogle Earthでちょっとした騒動が起きた。
大西洋、アフリカ・カナリア諸島から少し離れたところの海(海底)に、推定200kmほどの巨大な四角形、城砦都市のようなものが映っていた。
よもやアトランティスでは?と騒ぎになったが、グーグル曰く、これは船の通った後とのことだったが、熱烈なアトランティスファンが世界中にいるということが再確認された。
このときは不発でしたが、遺跡をGoogle Earthや衛星写真で探す時代が、もう始まっているのである。
まとめ
いかがだったでしょうか?
古代ギリシャの哲学者プラトンの著書に書かれたアトランティスという島、および帝国は本当に存在したのかは、現在でもわかっていないが、その神秘さに多くの人が魅了されていることがおわかりいただけたかと思う。
Google Earthのように現代のテクノロジーによってアトランティスが発見される日もそう遠くはないかもしれない。