都市伝説【日本の歴史】

【都市伝説】明智光秀はハゲだった?本能寺の変を起こした理由とは!



明智光秀と言えば「本能寺の変」を起こし、3日間だけ天下を手に入れた歴史上の人物である。

主君である織田信長を本能寺の変で自害に追い込んだのだが、実は本能寺の変を起こした動機については、不明な点が多いのだという。

今回は「本能寺の変はハゲをイジられた光秀が腹いせに起こした」という都市伝説について紹介したいと思う。

 

明智光秀のプロフィール

まずは、明智光秀について簡単に説明したいと思う。

明智光秀の前世紀については、明確な情報が無く、どのようにして過ごしていたのか謎に包まれている部分が多い。

明智光秀が40歳になった頃、戦国大名の織田信長に気に入られ、仕えるようになると、「延暦寺の焼き討ち」や「長篠の戦い」などに参加し、政治の面でも活躍しながら、徐々に地位や名誉を手に入れていく。

信長から現在の滋賀県に5万石、京都と兵庫県の一部に29万石の合わせて34万石与えられ、滋賀県には坂本城も建てた。

ちなみに34万石で、34万人分のお米を収穫できる土地を手に入れたということになる。

その後、君主である信長を裏切る計画を立てて「本能寺の変」を起こし、信長を自害に追い込む。

「敵(信長)は本能寺にあり!」という有名な台詞は、光秀が信長を討つ為、本能寺に向かう際、放った言葉である。

天下統一をしてからわずか13日で、のちの豊臣秀吉である羽柴秀吉との「山崎の戦い」で敗れた。

苦労して手に入れた13日間の天下統一の日々は「三日天下」とも呼ばれている。

その後、落ち武者としてさまよっていたところ、落ち武者狩りに遭い、致命傷を負って自害・または死亡して生涯を終えたと言われている。

都市伝説としては、明智光秀が落ち武者狩りに遭ってから奇跡的に生き延びて、天海になったという説も存在する。

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明智光秀はハゲていた?


信長の家臣である稲葉一鉄の子孫が記した「稲葉家譜」には、以下のようなことが書かれている。

織田信長は、明智光秀が法を犯したことに激怒し、光秀を呼びつけて大勢の家臣たちがいる前で、見せしめのように叱責した。

そして光秀の頭を扇子のようなもので3発程叩くと、ハゲを隠すための附鬢(ヅラ)が頭から落ちてしまったのだ。

信長は無様なハゲ頭を大勢の人の前で晒しあげられた光秀を見て大笑いし、その場に居合わせた家来たちも信長に習って光秀を馬鹿にして笑うしかなかった。

恥をかかされた光秀は顔を真っ赤にしながら怒りに震え、ぐっと堪えるような表情をしていた。

光秀の恨みは凄まじく、信長を討つ(本能寺の変を起こす)ことを決意したのだった。

そして、この時の様子を見ていた稲葉一鉄が「稲葉家譜」の記録に残したのだ。

光秀がハゲていたという説はかなり有名であり、信長はツルツルの光秀の頭を柑橘類である「金柑」に似ていることから、そのまま「キンカン」と呼んでいたそうだ。

常日頃からハゲていることを主君からイジられ続け、ヅラを頭から叩き落とされた瞬間、溜まりに溜まったストレスが明確な殺意へと変わってしまったのだろう。

ちなみに光秀の年齢は、この時既に67歳だったと言われており、この歳になれば髷を結う髪の毛が無かったとしても不自然ではない。

現代のように育毛剤もなかった頃、髪が薄くなろうが、なるようにするしかなかったのだ。



禿げと光秀

「ハゲ」を漢字で書くと「禿げ」となる。

この「禿」の文字に注目していただきたい。

「光秀」という漢字の「光」の下半分と「秀」の上半分を足すと「禿」という漢字が現れる。

おまけに上半分と下半分は別々に分かれており、元は別の漢字だった可能性が高いのである。

もしかすると、光秀がハゲていたおかげて現在使われている「禿」という漢字が成り立ったのかもしれない。

 

徳川家康の頭髪令

明智光秀と仲の良かった徳川家康は、のちに天下を統一して江戸幕府を立ち上げるのだが、この時「頭髪令」という法律を作った。

この内容は以下のようなものである。

髪が結えなくなった武士は隠居すること
附鬢(ヅラ)をする場合は藩主の許可を取ること

このように、髪が薄い人物に対して、少々厳しい内容の法律を定めたのであった。

ハゲたら侍ではいられない、ハゲを隠す為にヅラを付けて隠しているのに、自ら藩主にカミングアウトして、ハゲを隠してヅラを付ける許可を取らなければならないなど、地獄のようである。

本能寺の変がハゲをバカにされて起こったこと知っていた家康は「ハゲが原因で争いごとが起きないように」と、頭髪令を作ったのではないだろうか。

 

まとめ

いかがだっただろうか?

謎に包まれている「本能寺の変」が、ハゲが原因で引き起こされていたのだとしたら、かなり面白いと思う。

何が原因で殺意を覚えるかは人それぞれだが、もし本当に大勢の人の前で恥をかかされたのだとしたら、殺意を抱く気持ちも、わからなくはない。

我々も人がコンプレックスを感じている部分をピンポイントでイジるのはやめておこう。